04. 開発秘話

[ 原点はアメリカのアウトドアグッズ]

「しろくまのきもち」の原点は、実はアメリカで販売されていたアウトドアグッズにあるのです。弊社では、キャンプなどの野外活動で暑さをしのぐための「首を冷やすバンダナ」を、2000年頃より国内向けに輸入販売してきました。当時の日本では類似品もなく、毎年夏になると少しずつご注文をいただける製品でした。一方で、急速に進む地球の温暖化。このバンダナの発想を生かせば、暑い夏を快適に過ごせる日用雑貨として、アウトドアに限らず生活のさまざまな場面でもご活用いただけるのではないかと感じたことが、現在の「しろくまのきもち」につながります。

 


[ 既存商品の改良に限界~ 自社独自開発に舵]

当初はアメリカ生まれの「首を冷やすバンダナ」を日本の日常生活でも使用できるよう、メーカーと共に改良を重ねていましたが、開発半ばの製品ではお客様やお取引先から十分なご満足を得ることもできず、既存製品の改良では限界点に達していました。しかしながら「首に巻くだけで快適になり、安心安全で暑い夏を笑顔で過ごせる製品を作りたい」という思いは変わることなく、改めてお客様やお取引先にご満足いただけるものを提供するために、弊社での独自開発に舵を切ったのです。

 


[開発ポイントを明確化し商品力アップ]

独自開発のポイントとして、以下の3点に注力いたしました。
1)高機能のポリマーシート開発
2)生地や縫製の品質向上
3)安心安全なスカーフリングの工夫
冷たさの要となるポリマーシートは、技術力の高い大手衛生用品メーカーと共同で開発に取り組み、2020年現在、これまでの課題を克服した最良のポリマーシートとなりました。また、身につけたときの快適さを左右する生地や縫製については、お客様の声に耳を傾けながら品質向上と均質化に注力。従来品よりも細い繊維でありながら精度の高い縫製を実現し、さらなる冷感アップに成功いたしました。

 


[「首に巻くもの」を製造する責任]

首に巻いて使用していただくにあたっては「適切にフィットすること」「脱着が容易であること」そして「安全性」を同時に満たさなければなりません。「しろくまのきもち」は独自の実用新案を取得した「安心リング」でこの課題をクリアいたしました。割れない素材(特殊ポリカーボネイト)による切れ目の入ったスカーフリングを開発。リングの切れ目にスカーフを通すだけの簡単な脱着、首元でのフィット感調整、万一の際にスルリと外れる材質や形状などにより、小さなお子様から高齢者の方まで安心してご使用いただける、こだわりのパーツを完成させました。最新で最良の「しろくまのきもち」、パッケージも一新し、自信をもっておすすめいたします。

 


[ しろくまのきもち」に込めた私たちの気持ち]

2009年の発売以来、弊社は熱中症対策の重要性について積極的な啓発を継続してまいりました。しかしながら地球の温暖化は深刻度を増しており、近年では夏の酷暑に命を落とす方が後を絶たない事態となっています。このような環境下で「しろくまのきもち」は水の気化熱を利用した冷却方法により環境に負荷を与えることもなく、また頸動脈を優しく冷やすことは医学的見地から有効とのご評価もいただいています。地球に暮らす私たち一人ひとりが環境を意識すること、生態系の維持に思いを馳せて活動すること、これからも大切な人と幸せな日々を過ごせること、そんな思いや願いを「しろくまのきもち」という商品名に込めました。これからもより良い製品づくりに引き続き努めると共に、微力ながら熱中症予防に貢献していくことをお約束いたします。